N-Wave VOL.116
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12美濃和紙で知られる岐阜県美濃市は、かつては和紙の取引で大変栄えた土地です。2014年には本美濃紙がユネスコ無形文化遺産に登録され、和紙づくりの素晴らしさが世界に認められました。本物の和紙の奥深さに 触れるため、訪れてみてはいかがでしょうか。この風景の「舞台裏」大お矢や田だ神社〈作品3〉上こう有ず知ち湊みなと(川かわ湊みなと灯とう台だい)〈作品2〉大矢田神社の創建は欠史八代の一人、孝霊天皇の御代だと伝えられています。本殿は寛文12年(1672年)、拝殿は寛文11年(16 71年)に再建されました。神代の時代を感じさせる、堂々たる風格が特徴です。神社一帯には、約3000本のヤマモミジの原生林があり、国の天然記念物にも指定されています。11月から12月にかけては美しい紅葉のスポットとして知られ多くの人が訪れます。その絶景は「飛騨・美濃紅葉33選」の一つにも指定 されています。明治3年(1870年)の廃仏毀釈により、神社内の仏教施設は廃されましたが、唯一楼門(仁王門)だけは残され、その姿をとどめています。長良川沿いにある上有知湊です。この地を治めた金森長近が、江戸時代初期に物資運送の玄関口として築きました。当時は番船40艘が置かれ、長良川下流への舟運の拠点となりました。明治44年、この地に電車が開通するまで物資の流通・交通の中心として繁昌したといいます。名産である美濃和紙をはじめ、荏胡麻、生糸、酒、木材などが運搬されました。現在残されているのは、高さ9メートルの灯台と舟着場への石段、舟運の安全を祈るために奉祀された住吉神社、文化年中、郡上連中が奉献した石灯籠などです。県指定重要文化財に指定されています。

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